トップ「いい家造り」「物件調査報告書」「欠陥住宅小冊子」売地情報一戸建売物件田舎暮らし物件リフォーム事例

二階洋間改築実例特集

ハウスメーカーに勤めていた時にご契約頂いたお宅の、二階の洋間と2階のトイレを改築させていただきました。

築18年になったので使い勝手が少し変わってきてしまったようです。

物入れを壊して洋間を広く使いたい

改築前の間取り 改築後の間取り
▲改築前の間取り ▲改築後の間取り
●洋間6.7帖を8.5帖に広げてゆったりした空間にしてくつろぎたい。
●カーペットがすりへってきたので今度はコルクタイルの床にしたい。
●壁、天井のクロスもこの際全部張り替えたい。
●2階の洗い落としの便器をウォッシュレット付サイホン便器に交換したい。

工事の順をおって説明してます。

10年を超えるとどうしてもライフスタイルの変化があります。
そんな時にリフォームの要求が出てくるのだと思います。
気分転換に内装を替えたいと思うこともあるでしょうし、思いきって間仕切りを変えたいなんて事も考えてきます。

現在はストレス社会と言われています。
家の中ではのんびりしたいものですよね。

今回は2階の「自分の部屋を少しゆったり使いたい。収納は2階の別な部屋にまとめてしまえばよい。 2階のトイレもやはりウォッシュレットがいいな。」と言うご要望に応えての工事でした。

工期は約1週間、部屋の主が旅行中に何とか完了させたいというご希望でした。そんな工事の御案内をさせていただきますので、ご参考にしてみてください。



1.解体工事・仮設工事

 
まずは、物入れの解体工事です。
戸襖を取り払い鴨居、敷居を撤去します。
物入れの中の床、壁の仕上材も取り剥がします。
今は、みんな壁のボードもビス止めなので綺麗に取り除けるのですが18年前ですので釘止めです。
また、釘止めの前に構造体のパネルに接着剤でボードを止めたのでこの接着剤の後を綺麗にするのが大変でした。

これを綺麗に取らないと新設の石膏ボードがまっすぐ納まりません。
「なんでこんなところに接着剤使うの?」とちょっと愚痴が出ます。
まあ当時の大工さんからすれば、パネル工法で現場に接着剤は沢山あったわけだから、壁にのりをつけてボードを壁にくっつけてから釘を打ったほうが作業が簡単のわけだから仕方がないのでしょう。
のりを剥がすのに、大工さん2人で半日がかりの仕事になってしまいました。

物入れの天井は、洋間より低くなっていたのでこれも解体撤去して天井を作り変えます。
こうして物入れ撤去後に構造躯体が見えてきます。

この間に外では、出窓を設置するため足場を組んでいきます。
出窓設置にあたっては窓台も必要になりますので出窓の大きさぴったりには壁は開けられませんので出窓寸法より一回り大きめに壁を開けますので出窓設置の後、外部の壁補修(防水、左官、塗装工事)が必要になります。

2.出窓設置工事

 
今まで、景色のいい東側が物入れで見えませんでした。
せっかく部屋を大きくしたのですから、眺望の良い東側を出窓にしました。
これで北側の小さな窓を含めての3面開口になりました。
そうすると、8.5帖の広さ以上に広く感じるようになりました。
東側に大きな窓があると午前中の明るさが断然違ってきます。

朝、出かける前に午前中の柔らかい日差しを浴びれば気分も爽快。
元気な1日がスタートできそうです。

写真のパネルに見えるシミのようなものが接着剤の跡です。
これを落とすの一苦労しました。
今度の石膏ボードはビス止めにします。

それとパネルでは上手く心材にビスを止めないとカーテンレールが落ちてしまいますので、カーテンレールをつけるところはボードでなく合板で下地を作りました。

出窓設置 カーテンレール下地
▲物入れ解体・撤去終了後、出窓設置(室内側) ▲石膏ボード張り、カーテンレール下地

3.床下地合板張り工事

  カーペットを剥がすとバッカ−材などが床にくっついています。

これを剥がすのも一苦労ですね。

又、敷居を撤去した跡の凹凸もありますので、今回はコルクタイルを張るので床の下地を均一にしませんと綺麗に仕上がりませんから床パネルの上に合板を敷いて下地を作り替えます。

物入れ解体・撤去後の床の状態 壁ボード張り、床下地合板張り
▲物入れ解体・撤去後の床の状態 ▲壁ボード張り、床下地合板張り

4.二階トイレ便器取替え工事

 
洗い落としの昔のスタンダード便器ですと、当時はよかったのですが、汚れがつきやすいので掃除も大変でした。

今は暖房便座、ウォッシュレットが当たり前になってきたので物足りなく思います。

冬場は暖房便座がついているだけでトイレの室温も大分違う様です。

今回、TOTOのリモデルで取替え工事をしました。
工事前の洗い落とし式便器 TOTOリモデル設置後(サイホン便器)ウォシュレットSB
▲工事前の洗い落とし式便器 ▲TOTOリモデル設置後(サイホン便器)、ウォシュレットSB

5.床コルク材貼り工事

  床下地合板が張り終えたらいよいよコルク貼り工事です。

フローリングを張ることも可能でしたが、今回はコルクを選んでいただきました。
コルクの方が足ざわりが、いくらか柔らかい感じが致します。
また、コルクはタイル状に貼っていきますので、メンテナンス時に部分補修が可能です。

床材を何にするかはお好みの問題ですが、メンテナンス的には、カーペット、コルクタイルは張替えが比較的簡単に行えます。

フローリング材は、床の巾木の下にきますので、巾木の撤去が必要になり、巾木を撤去すると、壁クロスもいじらなければならなくなりますので、その点がメンテナンス的にはやりづらいと言えます。

今は、リフォーム用の色々なフローリング材も出ていますので、2階で音が心配という場合でも、フローリング材の下にゴム状の吸音板がついたものもありますので、お好みで選んでいただければよいかと思います。

今回は、20年近くカーペット材を張り替えていなかったので、バッカ−材が床にこびりついて、完璧に均一性がとれなかった事、敷居を撤去した部分に凹凸ができてしまったので下地合板を敷きましたが本来、フェルト材敷きのカーペットの張替えならば合板下地は必要ありません。
コルク材敷き込み コルク材敷き込み後の入口ドアとの調和
▲コルク材の自然な風味が部屋の雰囲気を一新させます。 ▲ナチュラルな色のドアとも色調が合っています。


6.壁・天井クロス貼り工事


床工事が終わったら今度はクロス工事です。

クロスも7,8年で貼りかえるとよいのですが、中々、家具の移動が面倒でこういう改修工事のときでないとできませんね。

今回は物入れを撤去して居室スペースを広げて床を張り替えたので巾木と廻り縁も交換しました。

新築時のものと同じものはもうありませんが、同系色のものでまとめて全体としても違和感がないようにしました。



7.完成


お約束の旅行からお帰りの日の夕方にあわせて完成です。

空間が広がり、東側に出窓を設けたのでとても開放的になりました。

ここにあったベッドを運んで、照明器具を付け替えて、カーテンレールを付け替えて工事完了です。

外の足場も暗くなる前に撤去できました。

18年位前に新築で担当させて頂き再度こうしてリフォームの担当までさせていただけるなんて事は本当に幸せだと思います。

20年前にハウスメーカーに入り今は何とかホントニ小さい会社ですが独立でき、またこうしてリフォームで昔のお客様に喜んでいただけるわけですから、この仕事をずーとやってきてよかったなと実感しております。

本当に感謝、感謝でございます。
(カムサハムニダ。冬のソナタの影響)

お問い合わせは・・・  こもだ建物

ニュースレター「二階洋間改築実例特集号」のご郵送をご希望の方は、住所、氏名、電話番号をそえてメールでお申し込み下さい。

メールは こちら、こもだ建物

TEL 048-863-7771 FAX 048-863-7737

トップ「いい家造り」「物件調査報告書」「欠陥住宅小冊子」売地情報一戸建売物件田舎暮らし物件リフォーム事例