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住まいを長持ちさせるために
築15〜20年のお住まいの方へ


ご注意事項

●屋根の点検はしていますか?
コロニアルの標準的耐久年数は15〜20年です。
破損部分の差替え、約6年ごとの塗り替えはしていましたか?
●外壁点検はいかがですか?
これはご自分でもチェックできます。
塗装の耐久年数は5〜10年です。
サイディングのコーキングは5年ごと位に部分補修が必要です。
●木造建物の税法上の耐用年数は24年です。
この耐用年数を延ばすも縮めるのも維持管理次第です。



*写真は塗装が剥げて水切りが悪くなっている状態です。
以前塗装した時、重ね部分まで塗装してあるので、目詰まりを起こす可能性大です。 

1.屋根の点検

  コロニアルの割れ、コケ、カビ

屋根は、総2階の家で下屋がないとどんな状況なのか中々確認できませんね。
下屋があれば、そこにコケやカビがあればおのずと2階の屋根の状況も想像がつきますので、対応が遅れることはないかも知れません。

屋根の水切れが悪くなると、砂・埃・水がたまりやすくコケが生えやすいのです。
コケが生えていたほうが重厚感があっていいなんて思っていると雨漏りになります。

これは、水切れが悪くなることで、血管のようにほんのどこかの隙間(釘穴やコロニアルの重ね部分、割れ目)を見つけて雨が流れ込んで雨漏れを起こすので毛細管現象といいます。

コロニアルの厚みは4.5mmしかないのでとても割れやすいのです。
TVアンテナの修理で乗るところを考えずに歩いていると割ってしまいます。
瓦屋根の上を歩くわけではないので電気屋さんでも割ってしまう事だってあるわけです。

割ったまま放置されると雨漏りの原因になります。
こういった割れ目からの雨漏りでしたら場所を特定することができます。
すぐ差替えれば良いわけですから。

瓦屋さんが来てくれるまでの応急処置でしたら、市販されているスプレータイプの住宅用浸透性防水剤を使用してください。
天井裏に漏れたら厄介ですので。
コケのついた屋根 割れたコロニアル
▲コケが生えてしまったコロニアル ▲割れが見えるコロニアル

2.小屋裏点検

  2階の和室の天井にシミが出て来たりカビが生えてきたら雨漏りの可能性がありますので、小屋裏を点検してみてください。
(ビニールクロスの天井材ですとわかりにくいのですが・・・)

木造住宅ですと、2階の押入れや、物入れの天井の部分に点検口があり、小屋裏にもぐっていけるようになっています。ここが濡れていたり、カビが生えていたりしていれば雨漏りは確実です。

雨漏りの原因は、屋根材の割れや目詰まりによる毛細管現象、写真のように釘穴を伝わっての毛細管現象があります。本来は釘は垂木にきちんと打ち付けるべきものなのですが、きちんと墨出ししないで適当に釘を打たれてしまうとこのようにあちこち釘を見つけることになります。

ハウスメーカーによってはこの点検口がないので小屋裏にもぐるのが一苦労というこもあります。

床下の点検口と共に小屋裏への点検口もやはり必要だと思います。いくら10年保証といっても11年目に雨漏りしてしまえば有償ですよね。

まだ天井がボードでビス止めであればもぐりやすいのですが、釘打ちでしたら壊してもぐらなければなりません。まめに点検するわけにもいかないですし、修理コストも高くなってしまいます。
天井裏、カビの発生 垂木への釘の打ち損じ
▲天井裏、カビの発生 ▲垂木への釘の打ち損じ

3.シロアリ対策

  シロアリは風通しが悪く、湿気の多い場所で繁殖します。

光を好まず、土の中の基礎部分にトンネルをつくり、床下を食い荒らします。
発見されにくいのが難点です。

写真は、築5年の家で急に玄関の上り框が黒ずんできました。
最初は湿気が原因と思って建材メーカーにクレームを出し含水率等調査をしてもらったのですが、修理をして切り取ってみたらビックリ、シロアリでした。

保証書を確認しましたらシロアリについての保証は記載されておりませんでした。
ということは有償修理になってしまいます。
他の床下部分について調べましたところ、シロアリの通り道は確認されましたが、幸い被害はこの部分だけでした。建材メーカーに「被害がここだけなのだからシロアリの卵が最初からいたのでは・・」と掛け合ってみたのですが保証してくれませんでした。

最近は高耐久木造住宅が標準化してきてベタ基礎(これだと床下に土がありません。)多くなってきたのでシロアリ被害も少なくなっているのかもしれませんが、築10年以上の家は布基礎(床下が土になっています。)当たり前です。

特に湿気が多そうなところ(低地、川や水路が近い)では要注意です。
こういうところでは、シロアリ駆除業者の5年保証がでているのならばやはり5年毎の消毒が必要でしょう。

またハウスメーカーの10年保証の家でも保証がなくなったら点検と消毒が必要です。
10年くらい前はハウスメーカーも土壌処理が一般的でしたから。
玄関上り框にシロアリ発生 シロアリに食われた土台
▲玄関上り框にシロアリ発生 ▲シロアリに食われた土台
シロアリの保証について確認しましょう。
ハウスメーカーは10年保証しているところが多いのですが、工務店によっては全くシロアリについては保証していないところも少なくありません。
シロアリ消毒会社で5年の保証書を出していることが多いのですが、これは駆除工事までで建物の被害については保証がありません。
最近シロアリ保険で対応しているところもあります。

4.外壁のメンテナンス

  外壁の標準的耐久年数は5〜10年位ですが、ひび割れの進行状況により相当な幅があります。
モルタルのひび割れはどうしておこるのでしょうか?

もともとモルタルはその性質上どうしても割れが出ます。
要はその程度の問題です。
ヘアークラック(細いひび割れで建物内部まで水が浸透しそうもないもの)は仕方ありませんが、大きなひび割れは問題です。

原因としては、軟弱地盤による建物の歪みによるもの、モルタル左官塗りの養生期間の不足や施工不良によるもの、塗料の劣悪、施工不良などが考えられます。

大きなひび割れをそのままにしておくと、屋根と同じようにそこから雨が入り建物の駆体を腐らせます。
地盤が原因なものはいかんともしがたいのですが、ひび割れをコーキングで防水処理し塗装をしなおします。

塗料の耐用年数も5〜13年位(水生シリコンウレタン樹脂塗料などが耐用年数が高いとされています。)ということなので、やはり遅くとも10年に1回位は外壁の塗り替えは必要になります。

サイディングの外壁はモルタルよりも耐用年数は長いのですが、目地の防水コーキングのメンテナンスが5年毎位に点検・補修が必要です。
外壁改装塗装工事中 工事完成足場解体中
▲外壁改装塗装工事中 ▲工事完成足場解体中

5.屋根の塗装は?

  外壁の塗装と一緒に屋根の塗装をさせていただくことがあります。

コロニアルの屋根が色あせてしまってみっともないということが理由であったり、コケやカビが生えてみっともないし、雨漏れが心配だという理由が多いです。
どちらにしても、外壁塗装で足場があるうちに、点検をして屋根が割れていればそれを差替えたり、コケやカビが生えていれば、外壁と同様、水で洗浄して汚れを落としてください。

この洗浄で水漏れがするようであれば雨漏れもしているはずですので修理が必要です。
屋根材の割れが原因でなければ屋根の表面の劣化による吸水、釘穴部等からの毛細管現象が考えられますので、きちんと修理して対応しませんと建物が維持できなくなってしまいます。

ということは、外壁・屋根の塗装をする時は、ただ単に塗装業者に任せっきりでは駄目だと言う事です。
仮に任せるとしたならば十分な建築(建物)の知識がないと駄目です。

コロニアルの重ね部分まで刷毛で塗って目詰まりをおこし、毛細管現象で雨漏りまでおこされたらたまりません。
これは実際に良くある本当の話です。
また、今は大きな会社と名ってTVコマーシャルまで出している会社に、屋根を外壁と一緒に塗装してもらったら、3年位したら塗装がめくれて風が吹くとはがれて近所にも飛び散ってしまって困っているなんてご相談を受けたことがあります。

これは業者だけが悪いと思いませんが、極端に安く仕事を頼めば、どこか手間は抜かれてしまいます。
2度塗るところが1度ならそんなことがおこります。
高くて手を抜かれたら詐欺です。
今のコロニアルの屋根の上から葺きかえることができます。

カレッセ・・・


上葺きですからコロニアルを解体・撤去する必要がありません。

築15年以上の家でしたら、このように上葺きしたり、屋根の全面葺き替えもご検討されると良いでしょう。

もともとコロニアルの標準的耐用年数は15年〜20年のわけですから。



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