団塊ジュニアが「欠陥住宅をつかまないポイント!」

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住宅購入者向けマガジン 団塊ジュニアが『欠陥住宅をつかまないポイント!』
 
 作者:ファイナンシャルプランナー 小茂田 勝信  03/7/31 NO.21
       
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団塊ジュニアが『欠陥住宅をつかまないポイント!』   第21回


■今回は21回目です。なんかあっという間でした。

これからも宜しくお願いします。

     (「第8のポイント「モニター募集と紹介契約〜その1」)

 本日は、新しいポイントです。。今日もお付き合いください。


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 あと3つのポイントで終了予定です。30回までいくかどうかというところ

ですね。
 
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 これより、本文。

 第8のポイント「モニター募集と紹介契約〜その1」
  
 住宅会社のモニター広告を最近はよく目にします。三〇坪位の建物が980

万円とか1,000万円を切り坪価30万円そこそこです。

 モニターとは何でしょう?当選したら、建築工事契約の最右翼としてもらい

、モニター条件としては、@施工途中に現場見学会をさせてもらう。A引渡し後、

他のお客様を案内することを引きうけてもらう。こんな感じでしょうか?しかし、

これって営業マンのレベルでも、お客様の相談に一生懸命にのって問題解決をし

て成約になればお願いできることなんですよね。仮に坪価40万円のものが30

万円になったら当然赤字です。なのに何故モニター募集するのでしょう?

 昔は、契約値引きの際、「わかりました。50万円値引きします。その代わり

と言ってはなんなんですが。モニターを引きうけていただけませんか?」なんて

ことがありましたが、今や50万、100万円の値引きは当たり前で、300万、

400万円値引きしてもらったなんて話も耳にします。「それって本当!」と

ハウスメーカーにいた私もびっくりするくらいです。これでは、最初の見積価格

は何だったのでしょうね。土地建物で300万、400万円の値引きならまだわ

かりますけど、2,500万円くらいの一般住宅でその値引きは異常ですよね。

15パーセントのくらいの値引きになりますから10パーセントくらいの粗利益

はあるのかも知れませんが、ハウスメーカーは、住宅展示場を出したり、宣伝広

告したり、営業マン、設計や事務系社員の給料がかかるのですから利益はでない

でしょうね。粗利益10パーセントくらいでやっていけるのは町場の工務店くら

いでしょう。そう考えると最初から、値引き分の半分くらいは見積に上乗せされ

てたんじゃないのかなと思ってしまいます。 契約値引きがこんな状況ですから、

モニター募集は工事原価くらいでないと応募者を引っ張れないのかもしれませんね。

純粋なモニター制度は、多くの人達に自分達の会社の商品の良さをアピールする

場所になるわけですから、いい加減な工事はできません。工事途中で人がくる、

完成しても人がくるわけで、その見に来る人が自分達の会社の大切な見込み客です

から、現場は丁寧に仕事をするはずですし、整理整頓に心がけ、いつ人が見に来て

もいいようにする。これが本来のモニター制度です。これでしたら、ユーザーも、

自分の現場は、特別に丁寧に施工されている気がするわけですから嬉しいわけです。

ちょっと、プライバシーが公開されるような気恥ずかしさはあってもいい家ができ

ると思えるわけです。

 「モニター限定三戸募集!建物三〇坪(東西南北入口プラン有り)900万円

(坪30万円)。」 こういった広告は、本来のモニター制度が、自分達の会社の

商品の良さを知ってもらうという主旨であったのが、完全に建築計画客の集客と

いう「人寄せパンダ」に変わってしまっています。ですから、「いいものを造って

見てもらう家」から「見込み客を集めるための宣伝用の安い家」に変わったという

ことです。ここを押えておかないと危険です。「客寄せモニター」は「モニター

しない家」になることが多いです。本来の主旨と違うわけですから。こういうこと

を理解して応募してください。当選したからといって簡単に契約してしまうという

ことは謹んでください。前に申し上げた、工法、設備、仕様、基本工事、オプション

工事等、納得のいく説明を受けてください。モニターの計画も、いつといつ現場見学

会をやるのか確認しましょう。破格金額のモニターは、公開してもらったほうが安心

です。公開するというのは、会社と商品をアピールするわけですから、お粗末でしたら

会社の信用問題です。モニターで価格が下がったのなら、きちんとモニターをやって

公開してもらう。「見込み客を集めるための宣伝用の安い家」にされて、突貫工事を

されてしまったらもともこうも有りません。

ここでも現場チェックが必要ですね。現場監督との連絡が重要です。


ということで今日はここまでです。次号は、この続編です。

つたない文章に最後までお付き合い頂き有難う御座いました。また、木曜日に

お届け致します。



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【発行者】有限会社こもだ建物 取締役 小茂田 勝信
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【編集後記】

◆もう少しパソコンが上手になれないかと悪戦苦闘している今日この頃です。
おじさんは大変です。指が中々動きません。
(我流の文字入力を直したいのですが・・・・)