団塊ジュニアが「欠陥住宅をつかまないポイント!」

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住宅購入者向けマガジン 団塊ジュニアが『欠陥住宅をつかまないポイント!』
 
 作者:ファイナンシャルプランナー 小茂田 勝信  03/7/17 NO.19
       
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団塊ジュニアが『欠陥住宅をつかまないポイント!』   第19回


■今回は19回目です。

   (「第7のポイント「工期短縮は本当にいいの?〜その1」)

 本日から、新しいポイントに移ります。今日もお付き合いください。


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 中々梅雨が明けませんね。外部塗装工事やエクステリアの工事が進まず

ちょっと困り気味ですが頑張っています。

 このあいだ(月曜の夜12ch)でリフォームの欠陥住宅についてやってま

したが、これを読んでいる方はよくご理解頂けたと思います。値段で選ぶと

気がつかないうちに材料が落とされているということをやはり言っていまし

たね。まあ協力(下請)業者にせよ職人にせよ赤字の仕事はしないですよね。

当たり前と言えば当たり前ですね。それと、リフォーム業者には、建設業の

免許も持っていないところも多いと言う話をしていましたが、そうですね

私も建設業の許可番号教えて下さいと聞かれたことがありませんが、ユーザー

サイドではそうしたことも確認すべきかもしれません。

 
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 これより、本文。

 第7のポイント「工期短縮は本当にいいの?〜その1」
  
 基本的には、工期短縮は素晴らしいことだと思います。しかし、それは現場

に携わる色々な人が知恵を出し合って、それを実現するために切磋琢磨し、ロ

スを除き合理化したものの結晶でなければ意味がありません。無理、ムラ、無

駄をなくして実現したものでなければならないのです。突貫工事の工期短縮は、

仕事の質を落とすだけですから、それこそ「欠陥住宅」への落とし穴になります。

 何故工期短縮が難しいのか?その答えは、やはり様々な職人さんが工事に係る

からです。

 基礎、大工、屋根、建具、電気、住宅設備機器、外壁、左官、塗装、板金、内

装、水道、ガス、畳、外構等々数えたらキリがありません。これらの職人さん達を、

順送りで入れていかなければなりません。又、完成に近づけば近づくほど職人さん

同士がかち合ってきます。何人もの職人さんがかち合えばやはりいい仕事はできま

せん。

 結構誤解をしている人が多いのですが、ハウスメーカーで働く職人さん達を、

ハウスメーカーの社員と思っている方がいます。ハウスメーカーの社員と思えば

「何故、何日も現場が空いているんだろう?何故今日はこんなに職人さんがかち

合って仕事をしているんだろう?」と疑問に思ったり、腹が立ったりするわけです。

 職人さんは、自営業であったり、協力会社(下請会社)の社員だったりです。

基礎屋さんであれば、○○土建工業株式会社であったり、○○土建工業有限会社で

あったり、自営で○○土建工業だったりです。屋根であれば、○○瓦工業、建具屋

であれば、○○建具店といった具合に、現場で働く職人さんは、それぞれの会社か

ら派遣されてくるわけです。

 ハウスメーカーの建物でも、現場は、ハウスメーカーの指定工務店が受け持ち、

その協力業者(下請け)が現場に順送りに入ってくるわけです。(大工仕事がほと

んどないハウスメーカーは、工務店を通さず入ってきます。)そうなんです。色ん

な職人さんたちは、工務店の社員でもないんです。工務店から発注を受けて、工務

店の協力会社(下請会社)から派遣されてくるわけです。

工務店から発注を受けてくるわけですから、職人さん達のボスが工務店ということ

になります。規模によって違いますが工務店には、経営者がいて、現場監督がいて、

大工さん数人(常備)がいて、事務員さんがいるといった感じです。規模が大きく

なると、設計士がいたり、営業がいるといった感じになります。

 話はそれてしまいましたが、何故現場が空いたりかち合ったりするかというと、

工務店の協力業者(下請け業者)はその工務店一社専属ではないのです。したが

って、抱えている職人さんの数にもよりますが、かなりの数の工務店から仕事を

もらうわけです。スケジュール的には、何日は誰がどこの工務店の現場というふ

うにきちんと埋められているのですが、一つの工務店の現場が遅れて職人さんが

入れなかった場合、他の現場に行くことになります。うまく他の現場に入れれば

いいのですが入れなければ職人を遊ばせてしまうことになります。職人を遊ばせ

てしまうと協力会社(下請会社)はお金だけ出て行くことになりますから、飛行

機の予約と同じで、キャンセルを見越して多め多めに仕事を受けます。多め多め

で受けてしまうと予定していた現場に人が送れなくなり現場が空くことになりま

す。急に職人が空いたとしても、工務店の方もすぐに代わりの職人を入れること

ができませんので文句を言って「すぐ入るようにしろよ。」となり現場は空いた

ままです。

 こうやって何回か現場が空いてしまうと、約束していた工期に間に合わなくな

り、昼夜を問わずの突貫工事に突入します。


ということで今日はここまでです。次号は、次のポイントに進みます。

つたない文章に最後までお付き合い頂き有難う御座いました。また、木曜日

にお届け致します。



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【発行者】有限会社こもだ建物 取締役 小茂田 勝信
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【編集後記】

◆はやく梅雨が明けることを切に願う今日この頃です。