団塊ジュニアが「欠陥住宅をつかまないポイント!」

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住宅購入者向けマガジン 団塊ジュニアが『欠陥住宅をつかまないポイント!』
 
 作者:ファイナンシャルプランナー 小茂田 勝信  03/5/15 NO.10
       
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団塊ジュニアが『欠陥住宅をつかまないポイント!』   第10回


■早いもので今回で10回目です。(「業者選び〜その4」)

 前回は、「業者選び〜その3」についてお話しました。本日はその後編です。

バックナンバーは、こちらでご確認下さい。

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 未完成の新築分譲住宅、建築条件付土地の購入については、会社によって建物

の工法、仕様、設備、基本の工事内容、オプションみんな違いますから、仲人さ

んから全部の説明を受けるのは至難の技です。そこがトラブル発生の原因です。

よほど、売主と仲介業者がいつも一緒に仕事をしいて意思の疎通が無ければかな

わないことです。

 したがいまして、未完成物件、建築条件付き土地の購入については契約の前に

売主又は売主代理の人からも説明を受けてください。

 特に建築条件付土地の建物の打合せは、売主、売主代理の人ときっちり打合せ

をすべきです。

 仲介業者任せというのは先ほど申し上げた通り、よほど売主と仲介業者の関係

が深いところ以外は、トラブルの原因となりますから避けたほうが良いでしょう。

 業者選びも基本は、人選びです。きちんと十分な説明ができないところからは

購入しないことです。いくら安くて魅力的な土地であっても粗悪な建物をつかま

されたら大変です。かえって高くつきます。何度も何度も申し上げましたが、建

物の保証は、基本構造部分と住宅設備のメーカーの保証のみです。その他の細か

い部分は会社によってまちまちです。建物にはよくよく注意が必要です。

 が前回の内容です。

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 これより、本文。

 第3のポイント  業者選び〜その4

 建て替えについて

 建て替えについては、土地が無くなるわけではないのですからじっくり構えて

ください。

 住宅雑誌や住宅展示場で、自分のライフスタイルや予算にあいそうなハウスメ

ーカーを数社ピックアップし、あとは地元の信頼のおける工務店を探して比較検

討してみてください。会社の「家造り」に対する方針が大切です。「どんな家を

造っているのか」その家は自分にあいそうか、そうではないか。このへんのとこ

ろを考えてみてください。住宅展示場などを総当りすると大変なことになります。

 それこそ夜討ち朝駈けで営業マンがやってきます。電話もひっきりなしです。

記名は二、三社にしておいたほうが良いですね。

 それと営業マンの人選びが大切です。

 丁寧に要望を聞いてくれて、また、「こういったものはどうでしょう?」と提案

してくれる人がいい営業マンですね。希望だけ入れてプランを作ってもらっても、

ごちゃごちゃしてライフスタイルの変化に対応できず、何年か先に「失敗したなあ。」

なんて後悔したくありませんよね。やはり、専門家としての提案を随所に入れても

らわないといい家はできません。値引きで契約だけを迫る営業マンは早めに断った

ほうが良いでしょう。

 営業マンはプロデューサーになってくれます。いい営業マンには、いい設計、い

い現場監理者、いい指定工務店がつくことが多いです。

 ただ展示場に行った場合、必ずそのメーカーのいい営業マンに会えるとは限らな

いので(展示場当番で順番制があるため)、気に入ったメーカーでも営業マンがあ

まり良くなかったら、アンケートの記名は避けて出直したほうが良いです。記名を

取った営業が担当になるからです。出直してもいい営業マンがつかなかったら、思

い切ってその会社は検討から外したほうが良いでしょう。何度も申し上げたように

これから建てる家は「目に見えないもの」を買うわけですから、これから何度も何

度もその人と打ち合わせをするわけですから、生理的にイヤな人から買う必要無い

ですよね。イヤな人といい打合せをする自信がありますか?

 ハウスメーカーの場合、営業マンの人選びがまず最初に大事なことです。

 問題は地元の工務店

 地元の工務店にもいい会社はたくさんあるのですが、どうも気軽に相談できない

というところがあります。相談したら断れないようなプレッシャーを感じてしまう。

それは何故か?大きい工務店ならそれこそ営業も設計士もいるので、営業と打合せ

をして話を煮詰めて折り合いがつかなければそこで断ればよいのですが、地元で長

く仕事をしていて、それこそ職人気質の社長が営業も兼ねているとなると、色々要

望を出すのも気が引けてしまったり、仮に感性が合わなくて断ろうと思っても一苦

労なんてことになりそうで想像しただけで気が滅入ってしまいます。でも本当は、

こういう工務店が一番いい腕をしていたり、安心な家を造ってくれるものです。ただ、

打合せしづらい、これを何とかしないとユーザーも工務店も不幸ですね。そのため

には、費用のかかる設計士に設計監理を依頼するという方法だけでなく、もっと安

価に住宅会社選定のコンサルをしてくれる、建設工事交渉人とか建設工事監理代理

人みたいな人が必要かもしれません。

 結局、業者選びはその会社のポリシーと人選びということになります。いい営業

マン、いい設計士、いい現場管理者、いい工務店、いい社長さんということになり

ます。長々書いて結論がお粗末ですが、家は、ユニット工法のプレハブ住宅を除い

て基本的には「人が造る」ものです。したがって、一にも二にも人選びということ

になります。

今日はここまでです。
 
次号は、第4のポイント「住宅の性能」についてお話します。

つたない文章に最後までお付き合い頂き有難う御座いました。また、木曜日に

お届け致します。

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【発行者】有限会社こもだ建物 取締役 小茂田 勝信
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【編集後記】

◆建物の打合せをすると設計の方がそれを図面に反映してくれるわけですが、
現場でチェックすると打合せどおりとなっていないことがあります。それは
電気図など、入口から120センチの家具を置いた隣にコンセント、インタ
ーホンとしていても、入口から115センチの位置にコンセント、インター
ホンの配線をされてしまっているケースなどです。これだとせっかく打合せ
をしても家具を置いたら使えなくなってしまいますよね。コンセントは図面
で実際より大きく表示されますので、現場位置があいまいになってしまいます。
こういった場合、家具が破線で表示されていれば、電気屋さんも、その分逃げ
て配線してくれますよね。ですから、図面は現場の人や、ユーザーが見てわか
りやすいのがいいですよね。そういった図面をユーザーに渡すように設計の人
が心がけていたり、社長が指導している会社は素晴らしいと思います。
設計管理の設計の先生が書く図面は、私が見ても見づらいし難解だし、書きこ
みが多くて見落としてしまうことがあります。1枚いくらというならば1枚に
沢山細かく書いてくれるのは親切・丁寧なのでしょうがそうでなければやはり
テーマ毎にみやすくしてもらったほうがいいのですが、枚数を分けるとその分
現場で見落とす可能性もあるので一概には言えないのですがみやすくしてもら
いたいですね。あの図面を、発注者(ユーザー)が理解しているのでしょうか?
当然別にプレゼンテーションをだしてそちらで説明して、後はお任せなんでし
ょうね。プロの職人は図面を見落とさないという「職人性善説」にもとづいて
いるのでしょう?