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在来工法の工程〜その3
屋根工事から床下地工事まで


   

1.屋根工事



屋根工事 屋根葺き材は、外壁材とともに厳しい自然条件に長期にわたって耐えられることを 要求される部位です。

どんなに大きく内装が立派な家でも、雨漏りがしたのでは"家"とはいえません。

直接には瓦などの屋根葺き材が雨を受けるわけですが、相手は"水もの"です。

どんなに小さな隙間でも容赦なく入り込んできます。

屋根は木材にとって天敵である"水"の進入を防ぎ、 さらに、瓦や雪の荷重に耐えられるように施工しなければなりません。

木造住宅の屋根というと、すぐ"瓦"と思われがちですが、 その瓦を支え下地となる部材も重要で決して疎かにできません。

1.屋根下地工事

●垂木(たるき)

垂木は母屋(もや)の上に直交に掛け渡します。

間隔は30.3cm(一尺)、36.4cm(一尺二寸)または45.5cm(一尺五寸)とし、 部材の大きさは4.5cmX4.5cmから9cmX4.5cmを使用するのが一般的です。

軒先を深く出すときや、屋根葺き材に瓦などの重いものを使用するときは、 荷重に耐えられるよう太いものを選びます。

樹材は通常桧、杉、米松、米栂などが使われます。

お勧めは耐久性の点からなんといっても桧です。

垂木と野地板 ●野地板(のじいた)

野地板は、垂木の上に張る厚さ9mmから15mmの板で、 桧、杉、松、米松、赤松、または耐水合板など様々なものが使われています。

瓦や雪の荷重、風の力を平面的に分散させて受けているので、厚さは9mmでも十分耐えられますが、 厚めの板を使うことにより屋根からの熱を防ぐことができます。

耐久性があり、反りが少ない厚さ12mm以上の杉がお勧めです。

しかし、屋根葺材によっては平面性の良い耐水合板が適している場合もあります。

●瓦桟(かわらざん)

瓦桟は名前のとおり、瓦を屋根に掛けるための材料です。

寸法は地域によって様々で、 18mmX15mm、18mmX18mm、21mmX15mm、24mmX18mm、30mmX15mm などの大きさのものが使われていますが、そのなかでも18mmX18mmのものが主流を占めているようです。

一般に多く使われているのは杉で、その他に桧、米松、赤松、青森ひばなども使われます。

できることなら耐久性のある桧や杉のアカミの部分が最適なのですが、 市場での数量が少なく価格も高くなってしまいます。

2.屋根建材の種類とその耐久性と品質について

 住宅の屋根材に使用される建材は、大きく4種類に分けられます。

〔粘土系〕

釉薬(ゆうやく)瓦:プレス成形した瓦形の素地に釉薬を施した瓦。

色や形のバリエーションが多い。

無釉(むゆう)瓦:釉薬を施さない瓦。

焼き方や素材の違いなどで、いぶし瓦、素焼瓦、練込瓦、窯変(ようへん)瓦などがある。

*釉薬とは・・・?

釉薬は「ゆうやく」または「うわぐすり(上薬)」とも言い、焼き物の専門用語です。
釉薬とは焼き物の表面にかかっているガラス状のコーティングのようなものです。
釉薬を掛けて焼くことによって様々な色を出したり、水が漏らないようにしたり、 汚れが付きにくくなったりします。
石、灰、土、着色剤などで構成されています。

スレート屋根 〔スレート系〕

天然スレート:玄昌石(げんしょうせき)を材料にしたスレート。
退色せず、黒くツヤのある自然の色と重厚感のあるテクスチャーが特徴。

彩色スレート:セメントに繊維を混入して強化した薄い板状の素材。
軽量で施工性が良く、色や形のバリエーションが多い。
厚みも4ミリから14ミリまでそろっていて、安価なため普及している

[セメント系〕

プレスセメント瓦:セメントと細骨材(砂)のモルタルが原料の瓦。
スレート系より厚みがあるため、重厚感がある。形状のバリエーションが多い。

コンクリート瓦:プレスセメント瓦よりセメント比率が低く、押し出し成形方式で形を作っている。

ガルバニウム屋根 〔金属系〕

金属系は軽量なので、建物に対して構造的な負担が少ない。

鋼板:鋼板には防錆(ぼうせい)のために表面処理したものや、素材の耐食性が高いものがある。
トタンやガルバニウムなどが代表的。

非鉄金属:アルミニウム合金板、銅板、チタン板など。
安価で一番普及しているのがアルミニウム合金板で、高価だが耐食性が高いのは銅板とチタン板。

耐久性については、屋根材に施されたメッキや被膜の種類、建物が建っている地域の気象条件、 敷地条件などが大きく影響するため、一概には言えません。

上記の屋根材を、素材の耐久性という切り口だけで比較した場合は、 粘土系とセメント系の瓦、天然スレート、非鉄金属の銅板やチタン板が優れているといえます。

■3.瓦、メタルルーフ(金属)、コロニアル(彩色スレート)の施工方法の違い

施工方法と言っても、屋根材以外に屋根形状、勾配、葺(ふ)き方によっても違いがあるため、 要約して説明することは難しいです。

基本的なことは、(財)住宅金融普及協会発行の「木造住宅工事共通仕様書」の屋根工事の項目で、 下葺(ぶ)き、金属板葺き、粘土瓦葺き、厚型スレート葺き、屋根用化粧スレート葺きという分類で 解説がされていますので、ご参考に。

また、具体的に屋根材が決まった段階で、そのメーカーから設計・施工マニュアルを取り寄せて 確認すれば、より分かりやすいと思います。

■4.チェックポイント

●防水紙の立上り高さが不足していないか?

下屋と2階外壁の取合い部分には、防水紙を十分立ち上げなければなりません。
(200mm以上)

●防水紙の張込み方法は横張りになっているか?

防水紙は横張りして、軒先から棟へ向かって、左右の重ねしろ(200mm以上)、 上下の重ねしろ(100mm以上)を取りながら敷いてあるかどうか?



2.防腐・防蟻対策工事

防腐・防蟻対策 構造上主要な軸組みのうち、地盤から1M以下の部分は防腐・防蟻のための有効な措置が必要です。

薬剤処理または防腐・防蟻性の高い樹種を使用するなどの措置を施します。

1.チェックポイント

●設計図書のとおりの樹種を使用しているか?

*耐久性・耐蟻性の高い樹種を使用しているかどうか・・・

ヒノキ・ヒバ・クリなどの樹種が高いとされています。

●土台のほぞ穴や継手部にも薬剤が塗布されているか?

*色の変わっている部分が薬剤塗布部分

最近は、薬剤と言っても化学物質を使用しない、自然素材から作られた防蟻・防腐材なので安心して使用できます。

*シロアリが発生して駆除に使っているのは化学物質を使用したものが多いようです。
和歌山カレー事件があまりに有名。

桧土台 詳しくは写真で確認してくださいね。。。
    ↓   ↓
http://www.komodatatemono.co.jp/album2.html  工事日記



現場はベタ基礎で土台はヒノキの乾燥材です。
床下換気は基礎パッキンで行います。

床下をジメジメさせず風通しを良くし、シロアリが好まない床下環境にすることが重要です。
5年に1度の防蟻業者の保証付防蟻処理は、あまり勧めておりません。
その場合は、天然素材からできたものか化学物質を使ったものかチェックをしたほうがよいでしょう。
要は、シロアリが好まない床下環境をつくって維持することが大事です。



3.電気・水道、配線・配管工事

給排水配管工事 床組み・床下地工事完了前に水道業者の給排水の配管工事が必要になります。

給排水取出しの位置を図面と確認してください。

万が一の時の為の点検口の位置も確認する必要があります。

人が入っていけなければ、修理はできませんので・・・

それと2階の給排水の配管を確認してください。

配管スペースからの距離・勾配のチェックが必要ですよね。(あんまり道中が長いのはどうでしょうね。現場監督に確認してください。)



電気配線工事 電気の配線工事は壁下地工事の前です。

これも図面と照らし合わせて位置を確認してください。

コンセント関係の追加も壁下地工事の前なら簡単にできますので、生活をイメージしながらチェックをするとよいでしょう。

エアコンの位置も筋交いの位置と確認しながら、将来エアコンを付けたとき筋交いを切らないように十分注意をしてください。

エアコンは屋外機の位置も確認しなければいけません。
外部コンセント・外水道の位置も確認してください。





詳しくは写真で確認してくださいね。。。

    ↓   ↓

http://www.komodatatemono.co.jp/album2.html 工事日記



4.外壁仕上工事

防水シート 外部に面する壁を仕上げる工事ことです。

モルタル塗やサイディング張などの仕上げ材により施工方法が異なります。

●チャエックポイント

1.防水紙はあるか?

防水紙は、外壁材から侵入した雨水や、外壁材の下に結露した水が、構造体に達しないように保護する役割があります。

現場は、構造用合板+防水紙+胴縁+外壁サイディングとなります。

胴縁があることで、外壁サイディングの釘が構造用合板に打ち付けられることなく縁が切れ、通気層ができます。

2.通気層はあるか?

木材は水分を含むと腐りやすいので、通気層を設けて湿気を排出し、構造体を乾燥した状態に保つことが大切です。

防水シート 3.仕上げ材は仕上げ表や打ち合わせ通りか?

材質・色の確認の他に、耐火性能等も仕上げ表・カタログでよく確認します。



詳しくは写真で確認してくださいね。。。
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5.断熱工事

天井断熱 住宅全体をすっぽりと包み込むように、天井(又は屋根)、壁、床に断熱材を充填施工すること。

●チェックポイント

1.防湿シートが室内側にあるか?

グラスウールなど繊維系の断熱材の場合は、壁体内結露しないように断熱材の防湿シートを室内側に施工します。

2.種類・厚さは設計図書通りか?

多くの断熱材は、表面にその名称・厚さが記載されているので、かなばかり図(又は仕様書)と照らし合わせて確認します。

3.隙間なく施工されているか?

床と壁や、天井と壁の取り合い部は、隙間が生じやすいので通気止めを設けて施工します。

隙間がないかどうか確認してください。

壁断熱 3.浴室の外壁にも断熱材が入っているか?

家全体に断熱材がすっぽりと包まれるように充填施工されなければ、断熱効果が発揮できませんので、ポットのように満遍なく充填されているかどうか確認してください。





詳しくは写真で確認してくださいね。。。
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6.床下地工事

キッチン根太 床下地は、フローリングなどを施工する為の下地であるとともに、地震力などの水平力に対する重要な部位です。

特に、2階の床が根太レスの剛床工法であるならば、床梁の間隔は1M内である必要があるし、合板の厚さは24mm以上でなければなりません。

釘の太さもN75以上のものを使うことが要求されていますし、一般的に釘のピッチも150mm以内です。

●チェックポイント

1.釘のピッチ、合板の厚さは適当か? 前述の通り、釘打ちのピッチ、釘の種類、合板の厚さが十分でなければ、期待された強度は出ません。



床下地1 2.材料は設計図書通りか?

合板などの場合、表面に印字されているホルムアルデヒド発散等級(F☆☆☆☆)が仕上表と一致しているかどうか確認します。

居室は☆が4つ必要ですからね。。。

3.根太間隔は設計図書の通りか?

根太のピッチを確認してください。あと根太材の寸法もチェックしてくださいね。

根太レス工法の場合は床梁の間隔と合板の厚さ、☆の数を確認するんでしたよね。

釘は抜かなければわからないから、監督さんに聞いてみてください。N75以上ですよね。

CNはOK、FN・NCはNGです。 床合板





詳しくは写真で確認してくださいね。。。
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7.あとがき

深谷新築 こもだ建物の小茂田です。

いつもお世話になります!!

只今、私が高校まで過ごした埼玉県深谷市で新築工事をやっています。

韓国ドラマの「フルハウス」のような家を建てたいということから話が始まったのですが・・・

大きな開口、吹き抜け、モダンと言ったところがコンセプトになるかな??

おかげですっかり韓国ドラマ通になりました。

工事経過は「なブログ」ネットで公開中。

http://komodatatemono.nablog.net/

地盤調査からスタートしています。

ふるさと深谷での注文住宅なので、結構気合はいっています。

現場写真はこちらで公開中
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http://www.komodatatemono.co.jp/album2.html 「工事日記」


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