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在来工法の工程〜その1
地盤調査から基礎まで 


   

1.地盤調査



画像ファイル どんなに頑丈な建物を造っても、地盤が軟弱であれば、ご立派な建物も傾いちゃいます。

大きな敷地にたくさん土を盛って、豪華な日本建築の家を建てたのに、

5年くらいで家が傾いたなんて話はざらにあります。

経験と勘で土盛りと基礎をやったんでしょうけど、

外れちゃったんでしょうね。。。。

やっぱりちゃんとしたデータが必要です。

今、深谷市で50坪を超える家を新築中ですが、

深谷の高台の土地なんで、地盤はバッチリ頑強かと思っていたら

柱状改良の基礎補強が必要だったりして、思い込みはやはり禁物です。

調査会社の人も、深谷市でこれだけデータが悪いのは珍しいって。

昔から家が建っていて、その家を解体して10年以上も経っていて駐車場で使っていたのに

周りの環境からしてもデータが悪いなんてことは想像もしていなかったのに

そういうこともあるんですよね。

まあ、ちょっと水がたまりやすいなんて話は施主さんもしていましたけれど・・・。

近所で地盤補強・基礎補強をしたなんて話は聞いたことがないってところでも

やっぱり地盤調査は必要です。

土盛りしたなんて場合は要注意です。

盛った土地なんて数年経っても強度なんて出ませんから・・・。

硬い元地盤に基礎のベースが届いていればいいですけどね。

まあ、経験と勘だけに頼るのはやめたほうがいいです。

住宅を建てるときの、一般的な地盤調査の方法は、スウェーデン式サウンディング試験です。

「スウェーデン式サウンディング試験は、北欧のスウェーデン国有鉄道が

1917年頃に不良路盤の実態調査として採用し、その後スカンジナビア諸国で広く普及した調査を、

1954年頃建設省が堤防の地盤調査として導入したのが始まりです。

1976年にはJIS規格に制定され、現在では戸建住宅向けの地盤調査のほとんどが本試験によって

実施されるに至っています。」

と言うことで、ビルを建てるときのボーリング調査より、コストも安く比較的に簡易に調査ができる

ので普及しています。

詳しくはネットで検索すればたくさん出てきますので、詳しい説明はしません。

簡単に言えば、重しを載せてハンドルを回転させて強度を調べるわけですが、

軟弱地盤なら、ロッドという鉄の棒が少ない重しで自沈してしまうわけです。

硬ければハンドルを回転させて負荷をかけてもぐらせるわけです。

そこで得たデータが換算N値なるもので、

通信簿(昔の人の)と同じで、3より低いと赤点で、なんらかの補強の必要があります。

ザックリの説明ですから、詳しくはネットで検索してくださいね。

基礎の種類も布基礎とか、べた基礎とかありますのでそっちの理解も必要です。 

2.柱状改良

柱状改良重機搬送 地盤調査の結果、地盤が軟弱で、なんらかの補強工事が必要になって時に「柱状改良」、「表層改良」、「杭打ち補強」などの処置がとられます。

「柱状改良」とは、通常、軟弱地盤が地表より、2メートル以上5メートル以下程度の場合に用いられる方法で、 土の中に穴を掘って柱状に凝固剤を埋めてコンクリート状の柱を造ってしまう方法です。

費用的には大体70万円〜100万円程度必要と言われています。

これに対して軟弱地盤が2メートル以下の場合には表面に凝固剤を混ぜて固める「表面地盤改良」といわれる方法がとられます。

逆に6メートル以上にわたって軟弱地盤が続いている場合には鋼管杭を埋め込むなどの方法をとる必要があります。

<柱状改良>

家の基礎部に沿って地面を筒状に掘削し、そこにセメント系固化材を流し込み地中に柱状の支持体を作ります。

騒音と振動が低く残土の少ない工法で、中層改良に適しています。

1、乾式柱状改良杭工法(地盤改良)

乾式柱状改良杭工法とは、アースオーガーなどで掘削した孔に、掘削した土砂とセメント系固化材を混合した土を埋戻し、オーガーの正転、逆転によて攪拌、締固めを行い、柱状の改良体を形成する工法です。

(長所)
既製杭や鋼管杭(杭長にもよる)や湿式柱状改良杭などに比較して工事費が安くつきます。

湿式柱状改良杭との比較では、養生期間が不要な事と硬化に伴う体積収縮がありません。

(短所)
設計の深さまで途中崩れる事なく、きれいに掘削出来なければ完全な杭は出来ません。

所定の深さまでに多量の地下水位がある時は完全な杭は出来ません。

少量の溜まり水の場合は固化材の添加量を増やすことで対処出来る場合もあります。

2、湿式柱状改良杭工法(セメントミルク工法)(地盤改良)

ポイント決め
湿式柱状改良杭工法とは、粉体のセメント系固化材と水を、あらかじめプラントで攪拌してセメントミルクを作り、それをポンプで圧送し、ロッドの先から吐出させて、地中で土とスラリー状になるまで混合攪拌して杭を作ります。

土砂1立方メートルに対し通常280kgの固化材を使用します。
混合比 :水100%・固化材80%から水80%・固化材100%
杭の直径:400mm.500mm.600mmの3種類
最大杭長:12mまで

(長所)
支持層が無くても、摩擦杭として支持力の計算ができますので、ほとんどの地盤に対応が出来ます。
乾式柱状改良杭で施工出来ない地下水位がある時でも、水が流動していない限り、施工が可能です。
(水が流動していると、改良柱体が固まるまでに水圧によって杭が削られてしまうからでっす。)

湿式柱状改良 (短所)
施工機械が大きい為、4tトラックが進入出来る道路と、基礎が出来る場所とは別に機械類をセット出来るスペースが必要です。
他の基礎補強杭に比べて、施工単価が少し、高くなります。
ってな感じです。

まあ、このへんのところは 専門的な話になるので、この補強工事を行うときも

しっかりした会社で補強工事の保証が取れるところにやってもらわないと意味がないです。







3.基礎の話

柱状改良 地盤調査の結果、なんらかの補強が必要になって

杭打ちとか表層改良とか柱状改良とかの補強工事が終わったら

いよいよ基礎工事です。

住宅の基礎は、大まかに言えば、

独立基礎、布基礎、ベタ基礎の3種類に分けられます。

独立基礎なんてのは、今時は平屋の家でもなければ見かけませんよね。

普通は平屋でも布基礎が一般的です。

でも平屋の場合は無筋の布基礎だったりして・・・???

昔の田舎屋なんてみんな独立基礎だったでしょ???

床下が開いていてもぐれるやつ。

今は標準が布基礎だから、家の外周がみんな基礎になっていて、

換気口から以外は人は入れませんよね。

布基礎は、建物の外周部と内部の耐力壁の通り部分に設置されます。

形状は逆T字型で、構造は鉄筋コンクリート造りが標準的でっす。

逆T字型の底辺に当たる部分をフーチングといって、

建物の荷重を分散して地盤に伝える役割を果たします。

地盤が悪ければ、フーチングの厚さや幅を大きくし、

根入れ深さ(地盤面からフーチング底辺の深さ)を深くすることで対応します。

でも、これは地耐力が3トン以上あることが前提になっているので、

それより軟弱地盤だと、前述の補強工事が必要になったんですよね。

今やっている現場は柱状改良をしたわけだけど、

その上に布基礎でもいいんだけれど、その場合には

柱状改良の杭の上にきちんと布基礎がのっていないとだめですよね。

ベタ基礎ならば荷重を面で受けるわけだから、

ちょっと位ならずれても神経質になる必要はありませんね。

配筋工事 ベタ基礎というのは、建物の外周部の立ち上がり部分(布基礎部分)と、

それに囲まれた建物の下部全体を鉄筋コンクリート造りの板状にしたものとを一体化して、

強固に接続させたものです。

布基礎に比べ、地盤に接する面が大きいため、地耐力3トン未満の場合に不同沈下

(建物が不揃いに沈下を起こすこと)を防止する効果があるとされています。

まっ、要は線より面ってことかしらね。

じゃあ、独立基礎は点??

ベタ基礎耐圧盤 あと、仕上がった基礎工事の現場を見ただけでは区別がつきにくいのが、

ベタ基礎と防湿コンクリートの違いです。どちらも基礎の立ち上がりに囲まれた部分に、

コンクリートが流し込まれているので、仕上がってしまえば同じように見えます。

ベタ基礎は基礎形状の1つで、防湿コンクリートは床下防腐防蟻対策の1つ。

ですから、その目的は全く違います。

防湿コンクリートの必要性は、斜線制限などの法規制の関係で、

階数を確保するために建物の階高を抑える必要が生じて、

基礎高も低く設計される傾向があります。

また、基礎形状の主流が、独立基礎から布基礎に移行したため、

床下は四方をコンクリートに囲まれた人も入れない閉鎖的な空間となり、

従来の換気口だけでは十分に通風を確保することが難しくなってきたんですね。

そこで、床下換気の工夫と併せて、地盤面からの湿気を防ぐ対策として、

基礎の内側の地盤面に砂利を敷き詰め、その上に厚さ0.1ミリ以上の防湿フィルムを敷き、

その上に防湿コンクリートを打設する方法が普及しました。

ベタ基礎 10年位前に公庫の割増融資で高耐久木造住宅というのがあって、

防湿コンクリート基礎を条件にしていたと思います。

だから鉄筋の配筋工事はなくてよかった。

ここがベタ基礎との大きな違いです。

ベタ基礎は、建物の下部全体を鉄筋コンクリート造りの板状にしたものとを一体化して、

強固に接続させるものですよね。

鉄筋コンクリートですから、配筋工事がしてあるわけです。。。





続きは、在来工法の工程2へ


4.あとがき

深谷新築 こもだ建物の小茂田です。

いつもお世話になります!!

只今、私が高校まで過ごした埼玉県深谷市で新築工事をやっています。

韓国ドラマの「フルハウス」のような家を建てたいということから話が始まったのですが・・・

大きな開口、吹き抜け、モダンと言ったところがコンセプトになるかな??

おかげですっかり韓国ドラマ通になりました。

工事経過は「なブログ」ネットで公開中。

http://komodatatemono.nablog.net/

地盤調査からスタートしています。

ふるさと深谷での注文住宅なので、結構気合はいっています。

現場写真はこちらで公開中
   ↓   ↓
http://www.komodatatemono.co.jp/album2.html 「工事日記」


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