くれぐれもご注意!最終金
建物が完成したら、引渡しを受けて最終金の支払いです。
引渡しを受ける前に、完成立合い(竣工立合い)があります。
これが結構大切です。
ユーザーは嬉しさで舞い上がっていますから、大抵の人は一時間くらいでさらっと点検して終わりますが、本当は、設備の使い方だけでなく十分チェックすべきです。
良心的な工務店は比較的長い時間をとり丁寧に一部屋一部屋ユーザーに説明していますが、不動産会社は早い(短時間)です。
建物について詳しくないので説明も簡単になってしまうのかもしれませんが「早く確認してもらってお金をもらいたい。」というのが本音です。
ですから、この確認をしっかりやらなければいけません。
一日の生活をイメージして、ドアを開けたり、サッシを開けたり、床を見て、壁を見て、天井を見て、クローゼットを開けて見て、腰をおろして視点を変えてもう一回見て下さい。
内装の仕上は大丈夫ですか?
建具はみんなきっちり開閉できますか?
ゴルフボウルは転がりませんか?
建具の枠は床に垂直になっていますか?
枠とドアに隙はありませんか?
外部はどうでしょう?
基礎やテラスに亀裂はありませんか?
外壁にムラや亀裂はありませんか?
これらのことを入念にチェックしてください。
自信がない業者はなるべく短時間に切り上げようとしますので、完成立合いは、十分時間が取れる日時を設定しましょう。
この完成立合いで、残工事、駄目工事が見つかった場合、これらの対応が終わるまで、最終金の支払いを延期するのが賢明です。
そしてこれらの残工事、駄目工事の内容をきちんと箇条書きにして、いつまでに完了させるか約束してもらい、その期日を入れて、確認書又は覚書の形にして書面を取り交わしましょう。
どうしても、登記やローンの関係で引渡し(最終金の支払い)が延期できなければ、最終金の一部を、その残駄目工事に見合った分だけ残すというのも方法です。
住宅は実際に住んでみないとわからない点がたくさんあります。
そんなことから、最終金の一部(50万円くらい)を残して決済を勧めるコンサルタントの方もいらっしゃるようですが、私が、売主や請負者である場合は、一部残金残しでは、登記の書類はお渡ししません。
契約前から一部残金残しの内容になっていたらどうでしょうか?
50万円くらいの範囲で、10日を限度に応じるかもしれませんが、基本的には避けたいところです。
ユーザーの方は「住んでみないと判らないから。」という心配が当然あるのでしょうが、売主や請負者のほうも「引越しなんかで、傷つけられたもの迄こっちのせいにされたらたまったもんじゃない。」という心配があるのです。
ですから、「玄関框、フローリング、クロス、建具について、引渡し時に瑕疵のないことを確認し、引越し時及び施主使用によるキズについては担保されないことを承知致します。」みたいな覚書なり、念書なりを頂くことになると思います。
民法でも「同時履行の抗弁権」が規定されているように、残工事、駄目工事も完了し、引渡ししたら残金の全額請求は当然の権利ですので、残金の一部を残すというよりは、完成立合い(竣工立合い)をきっちりやって、お互い納得の上で決済すればよいと思います。
「最終金全部払ったら、もう来てくれないんじゃないか?」と心配される方もいらっしゃるようですが、お金を全部払ったら来てくれないような業者を選んだとしたら、業者選びで失敗しているということだと思います。
この業界、一にも二にも人選びかも知れません。
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